
1.筋肉がつる原因(図1)

ミネラルバランスの乱れ
ナトリウムやカリウム、カルシウムなどを指し、これらは筋肉が動くのに欠かせないものです。 そのミネラルの乱れの原因には、食事や運動のほかに汗をかくために生じる脱水や熱中症が考えられます。
脱水
寝ているときに足がつるとき、最も考えられる原因は脱水です。寝ている間の6〜8時間は全く水分摂取をしないうえに、汗をたくさんかきます。高齢者の場合は喉の乾きを感じにくいため、知らずしらずのうちに脱水になっていることもあります。
筋肉疲労
運動中に足がつる時、考えられる原因にはミネラルの乱れに加えて、筋肉疲労もあげられます。楽器の演奏中に手などがつるのは筋肉疲労が考えられます。
血流不良
水泳中は水温により筋肉温が低下傾向になり筋肉に行く血管が収縮した状態になります。その状態で運動するため、筋肉への血流不足になることが原因と考えられます。水中で腹筋がつった場合は体を曲げた姿勢になるため溺れる危険があります。
糖尿病
糖尿病が悪化すると、神経の異常が起きます。神経は筋肉の動きを制御しているので、足の筋肉の神経が上手くコントロール出来ずに、足がつったり、関節の痛みなどが起きてくる場合があります。
全身がつるような場合や、何度もつるような場合は医療にかかったほうがいいでしょう。ほかの症状がある場合など病気が絡んでいることもあります。
2.対処法
運動法
①つった筋肉のストレッチが一般的で、よく知られた方法です。
②相反神経支配の応用
上記の方法では痛みがあるところを無理して引っ張るのでうまくいかないことがあります。
手足がスムースに動くためには目的の運動を起こすための筋肉群(共同筋)が収縮すると同時にその動きと反対の動きを起こす筋肉群(拮抗筋)が弛緩する必要があります。神経のそのような仕組みを相反神経支配といいます(図2)。例えば肘をスムースに曲げるためには上腕二頭筋などの筋が収縮すると同時に、肘を伸ばす筋である上腕三頭筋が緩む(相反神経抑制)必要があります。

ふくらはぎがつったときに、その拮抗筋である脛の前にある前脛骨筋等を強く収縮させるとふくらはぎの緊張が低下してきます。つったほうの足首を上に挙げ(背屈)、つっていない方の足で足の甲を押してつったほうの足の背屈に抵抗をかけます。そうすると比較的速くつったふくらはぎの緊張が緩んできます。
この方法は痛みがなくできる方法です。つったところがどんな部位でもその反対の動きをする筋肉を強く収縮してやればいいのです。
スポーツドリンク
スポーツ中には水ではなく、ミネラルを含んだ飲み物や、捕食などが好ましいでしょう。
漢方薬:「芍薬甘草湯」
即効性があり、楽器演奏者などが予防的に愛飲しているようです。
次回は座りっぱなしは体全体のために良くないという話をします。
