背骨に通っている神経が圧迫される病気「脊柱管狭窄症」

庭に咲いたボタン
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脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは

脊髄神経が入っている脊柱の脊柱管が何らかの原因で狭められて、神経を圧迫することによってさまざまな症状が現れます。

症状としては、痛み、シビレで力が入らない、感覚麻痺、一定距離歩行すると疼痛やしびれ・脱力などが現れ歩けなくなり、休息すると再び歩けるようになる症状(間欠性跛行)などがあります。

高齢者の10人に一人、580万人がこの病気といわれています。


脊柱管を狭める原因にはどんなものがあるの?

  1. 骨のふちに骨様のものができる(骨棘、こつきょく)
  2. 椎間板が薄くなり外にはみ出す
  3. 椎間関節の変性
  4. 脊柱をつないでいる靭帯(黄色靭帯、後縦靭帯)の肥厚・骨化
  5. 先天性

このようなことが起こる原因には、姿勢が悪い、関節が固い、肥満、糖尿病などで血流が悪い、脊椎の変形(脊椎すべり症、側弯など)があります。


症状が出たらどうしたらいいの?

①手術:脊髄や馬尾神経を圧迫しているものを取り除く

しかし画像上脊柱管が圧迫されていることがわかっても、手術するのは1-2割程度といわれています。

手術の適応となるのは脱力がある、足首が垂れ下がってしまい上に上がらない、排尿・排便障害があるような場合ということです。

②運動療法

脊柱管は腰をかがめると広がります。その結果神経への圧迫を減少させることができます。そのため以下のような運動を続けると症状が楽になることがあります。

手術後も脊柱の他の部分が狭くならないように運動療法を続ける必要があります。

運動1

四つ這いで腰を丸める。

脊柱管狭窄症の運動療法

次にそのままおしりを後ろに下げて正座する。

脊柱管狭窄症の運動療法
運動2

膝を抱え込み胸に押し付けおしりを上げ、顔を上に持ち上げる。

脊柱管狭窄症の運動療法
運動3

椅子に座り両脚を開きその間に腰を丸くするように顔をうずめる。

脊柱管狭窄症の運動療法

脊柱管狭窄症ではない場合

脊柱管が狭まるために起こる症状と考えられない場合は他の原因を探しましょう。

脊柱管が狭まる以外の原因として、筋が固い、仙腸関節からの痛み、末梢血管の問題が考えられます。触診や筋力低下、感覚障害などのないことを確認し、触診で腰やおしりの筋肉などを探り症状の原因を探してゆきます。経験的には、ほとんど筋肉が原因であることが多いのです。

病院で診てもらったが、また症状がぶり返してしまうというような方は是非、一度当院を訪ねてみてください。

つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法

みどりの鍼灸院


次回はやはり触診が重要と思われる例として、以前簡単に説明した腰椎椎間板ヘルニアについて詳しく説明します。

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