
1.座業で生じる問題
長い間パソコンを操作する人や受験生のように机で長い間勉強したりしている人もやはりいろいろなところが悪くなってきます。
日常前かがみになることはとても多いと思います。首筋は前に出した重い頭を重力に逆らって持ち上げておかなければいけません。そのために首の筋が等尺性収縮を続け血流が妨げられコリや痛みが出てきます。
顔が下を向いているために背中も丸くなり重力に逆らって背筋が等尺性収縮を続けることと、背中が丸くなることでは背中の筋が圧迫され循環が悪くなります。
また書き物をしたりキーボードを操作したりすることを長く続けると、手を重力に抗して少し持ち上げなければいけません。その際使うのは肩甲骨についている五十肩に関係する筋群、腕を少し持ち上げておく肩や上腕の筋です。
前腕の筋もペンを持つ、指を使うために緊張します。上体を少し前に傾け重力に抗して上体を支えるために背筋群が緊張を続けます。
お尻の筋は体重により押しつぶされる状態が長く続くため循環が悪くなり痛んできます。
腹筋はやや前かがみが続くと圧迫、短縮されて悪くなりがちです(図1)。

2.ディスプレイの位置(図2)と座業での正しい座り方(図3)
2023年2月15日のブログ「長く座る」「車を運転する」と腰が痛くなるのはなぜ?に載せましたが再掲します。
- パソコンのディスプレイと眼と画面との距離は40~70cmで目線は斜め下
- 座る姿勢は背筋を伸ばし背もたれに背を十分当て、椅子に深く腰掛ける。
- キーボードに手を乗せたとき肘が直角より少し大きめにする。
- 足裏全体が床に接し、椅子と膝の後ろとの間に手指が入る程度にする。
- 連続作業45~50分に休憩10~15分入れ、10歩~20歩歩いたり、首・背中・胸・腕・手足のストレッチをしたりする。
- 時々目をつむる、遠くを眺める。
- 休憩時雑談など人とのコミュニケーションを取る。


長時間のデスクワークで体の不調がある方は当院をお訪ねください。
つくば市 腰痛・痛み マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回は身近な道具を使った筋筋膜摩擦伸長法を紹介します。