治らないO脚もある
O脚の予防の前に治るO脚と、治らないO脚について説明します。
治らないO脚は、遺伝や生まれつきの骨格のため
①膝から下の足の骨(脛骨)が湾曲している場合(構造的O脚)
②脛骨が正常を超え外側(外捻)あるいは内側(内捻)にねじれている
③膝関節の外側の軟骨がすり減っている
以上のような場合は脛骨の外捻や内捻の角度はある程度の矯正しかできません。
長坐位になり、膝のお皿を真上に向け足部が外側に強く向いていれば、外捻が強いといえます。写真は左足が強そうです。
一方見た目がO脚の場合(機能的O脚)は矯正ができます。
O脚の予防
① 正しい座り方
椅子に座る、正座や長座、あぐら座りは骨盤を立て(反り腰や逆に猫背にならない)正しく座りましょう。
② 姿勢よく座り膝を交互に上げ下ろし
③ ワイドスクワット
ワイドスクワットは両足を少し広げて行うスクワットです。
膝を足の親指と人差し指のほうに向けて曲げてゆきます。
④ 両下肢の後ろをまっすぐにストレッチする
ストレッチは関節を柔らかくして、膝の位置を正しやすくします。
足部の前のほうを少し高いところに乗せ、両膝をくっつけるようにして体前屈をします。脚が曲がっていると下肢の後ろのハムストリングスやふくらはぎの一部は短くなっており、一部が伸び過ぎています。脚をなるべくまっすぐな状態にしてストレッチすることで、脚の後ろが正しくストレッチされます。
⑤ 台の昇降
詳しい理由は省略しますが、台への昇降はO脚が矯正する方向に働きます。またO脚にならない方法でもあります。音楽に合わせリズミカルに台を上り下りするとよいでしょう。膝が痛くなるような人、またバランスを崩し転倒の危険がある人はやらないでください。
⑥ 歩行の方法
両足の幅をすこし広くし、つま先をやや外に向け、線を跨ぐように胸を張り堂々と歩きます。いわゆる男っぽい歩き方になります。逆に爪先をやや内側に向け、一直線上を歩くような歩き方は女っぽい歩き方ですが、下肢に体重がかかると膝が外側にぶれやすくなり、O脚を増長する傾向になります。
O脚でお悩みの方は当院をお訪ね下さい。
つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回はO脚のタイプでXO脚に対する体操の話をします。