
肩甲骨の間-肩引き-のコリに関係する筋
肩引きといわれる部位は両肩甲骨の間をさすようです。ここのコリは、菱形筋(図1)、頭・頸半棘筋(とう・けいはんきょくきん、図2)、腸肋筋(ちょうろっきん、図3)、最長筋(さいちょうきん、図4)の関連が強いと考えられます。
また僧帽筋(そうぼうきん、図5)の中部線維は肩甲骨の内側縁についていて、背部痛に関連することがあります。
菱形筋
出典:河上敬介、小林邦彦編『骨格筋の形と触察法』 大峰閣 1998 図1.菱形筋
頭・頸半棘筋
出典:小林紘二『筋性疼痛症候の臨床観察上巻』 MT-MSP勉強会 2017 図2.頭・頸半棘筋
(肩こり①首の後ろのコリ参照)
腸肋筋
出典:小林紘二『筋性疼痛症候の臨床観察上巻』 MT-MSP勉強会 2017 図3.腸肋筋
(肩こり①首の後ろのコリ参照)
最長筋
出典:小林紘二『筋性疼痛症候の臨床観察上巻』 MT-MSP勉強会 2017 図4.最長筋
(肩こり①首の後ろのコリ参照)
僧帽筋
出典:小林紘二『筋性疼痛症候の臨床観察上巻』 MT-MSP勉強会 2017 図5.僧帽筋
(肩こり①首の後ろのコリ参照)
注意をしなければならないのは、なかなか取れない肩甲骨の間のコリは心臓や肺などの内臓からくる関連感覚の場合があります。また左肩のコリや左上肢のシビレも心臓が原因のことがあります。そのため、ほかの症状と合わせ必要な検査はすることが大事です。
肩こり体操
ご自分で行う肩こり体操を紹介します。筋を緊張させた後力を十分に抜くとリラックスが強く起こり血液循環を促します。

頸部の横のコリ(手と頭で数秒押しっこしてその後数秒力を抜きます。)

肩の上のコリ(両肩を数秒すくめ、その後ストンと肩を下ろす。)

肩甲骨の内側のコリ(椅子の背もたれを両手で数秒押し、その後力を抜く。)

肩甲骨の内側のコリ(うつ伏せで両手を数秒上げ、そのあとストンと力を抜く。)
コリのある筋を収縮させた後でその筋のストレッチをしたり、リラックスをしたりすると効果的です。実際にはどの筋肉にコリがあるかを触診等で確かめ、頭の位置などを工夫して効率よく適切なストレッチをします。
肩こりにお悩みの方は当院をお訪ねください。
つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回は姿勢の悪さからくる腰痛や肩コリについて説明します。