頭の筋
現代は情報過多と、体を使うより頭を使うことが多い時代です。その割に頭の表面のことは髪の毛と頭皮以外は意外に忘れられています。頭皮の下に筋肉があるのです。
頭部にある筋肉は頭皮と密につく皮筋と咀嚼筋(そしゃくきん)に大別されます。
後頭前頭筋 / 帽状腱膜
頭部の前から後ろにかけてある後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)は、後頭から前頭にわたり帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)で結合されます。帽状腱膜は頭皮と密に結合し頭蓋の表面に沿って動きます。
出典:金子丑之助『本人体解剖学第1巻』 南山堂 1956
外耳介筋 / 側頭頭頂筋
側頭部には耳を動かす外耳介筋(がいじかいきん)と側頭頭頂筋(そくとうとうちょうきん)があります。
出典:金子丑之助『本人体解剖学第1巻』 南山堂 1956
側頭筋
咀嚼筋の一つである側頭筋は片頭痛などが起こる部位に一致します。
出典:金子丑之助『本人体解剖学第1巻』 南山堂 1956
東洋医学のツボ
東洋医学のツボも頭には多くあります。
太陽膀胱経
足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい)の頭のツボは眼疾患や片頭痛に効果があるとされています。
出典:代田 文誌(著)『鍼灸治療基礎学 改訂増補第7版: 十四経絡図譜解説』 医道の日本社 1997
少陽三焦経
手の少陽三焦経(しょうようさんしょうけい)の頭のツボは眼科疾患や耳疾患に効果があるといわれます。
出典:代田 文誌(著)『鍼灸治療基礎学 改訂増補第7版: 十四経絡図譜解説』 医道の日本社 1997
少陽胆経
足の少陽胆経(しょうようたんけい)の頭のツボは側頭部に多くあり、頭痛や眼疾患などに効果があるといわれています。
出典:代田 文誌(著)『鍼灸治療基礎学 改訂増補第7版: 十四経絡図譜解説』 医道の日本社 1997
出典:代田 文誌(著)『鍼灸治療基礎学 改訂増補第7版: 十四経絡図譜解説』 医道の日本社 1997
督脈
督脈(とくみゃく)は体の正中を流れ。頭のツボは胃疾患、精神疾患、鼻炎などに効果があり、頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)は高血圧に効果があるといわれます。
出典:代田 文誌(著)『鍼灸治療基礎学 改訂増補第7版: 十四経絡図譜解説』 医道の日本社 1997
このように東洋医学でも頭にあるツボにはいろいろな効果があるとされていて、ヘッドマッサージは心身に何らかの影響を及ぼすと考えられます。
また後頭下には多くのツボがありそこを含めてマッサージや鍼をすると、より広い効果が期待できると考えられます。
頭痛や頭の愁訴がある方は当院をお訪ねください。
つくば市 腰痛・痛み マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回はヘッドマッサージの効果と方法及び顎関節症について説明します。