ヘッドマッサージの効果
頭皮、顔面、疾患への効果が期待されます。
頭痛、眼疾患、耳疾患、精神疾患、鼻炎などに効果があるといわれるツボがあります。
頭皮の血流が良くなることで、髪の毛に栄養が多く届けられやすい状態を作ります。頭皮や髪に潤いを与え、健やかな状態を保つ頭皮の血行を促進して抜け毛を防ぐ効果があります。
頭皮だけに注目するのでなく、頭蓋骨と帽状腱膜との間を大きく動かしてやると血行に影響があると思われます。
頭の筋は顔面の筋にもつながっているため、頭皮マッサージは顔の筋肉も引き締める効果があります。頭皮マッサージにより目尻の位置が上がり、視界もはっきりします。血流が良くなるためくすみが取れて顔色が明るくなります。
頭部の滞りが改善され、首や肩のだるさやこりも軽くなる可能性があります。
ヘッドマッサージのやり方
- 叩打法:両手で全部の指を軽く曲げ、指の先で頭をたたく
切打法:指の間を軽く拡げ両手または片手の小指の先で頭を素早くたたく
袋打(含気打):両手の手のひら側を間に空気が入るように合わせ、片方の手背でたたく - 頭皮を両手で押さえ前後左右、回転状に動かす
- 両指先で頭をつかみ指先を曲げ伸ばしし、頭皮や筋肉をもむ
- 両手の指先で頭をつかみ押す
以上の手技は首筋から後頭部・側頭部・前頭部・頭頂部全体に行う。叩打法は場合によっては肩や背中にも行う。
痛みを感じたり凝っていたりする所は重点的に行う。 - 両手でゲンコツを作りこめかみに当てて、一度グッと押してから、上に引っ張り上げて後ろ方向へ動かす。
- 一方の手で前頭部を押して頭を後ろにそらす。同時に他方の親指を首のつけ根にある「盆の窪」に当て後頭部の奥に押しつけます。
咀嚼筋のマッサージ
咀嚼筋は4種類、左右8個あります。食物をかむ・すりつぶすために下顎(下あご)を動かします。咬筋(こうきん)、内外側翼突筋(ないがいそくよくとつきん)、外側翼突筋は顔面にありますが、側頭筋(そくとうきん)は側頭部にあります。咀嚼筋の使い過ぎが疑われる場合は硬結をやわらげてあげることで症状が軽減することがあります。
顎関節症(がくかんせつしょう)
咀嚼時の支点になるのが顎関節で、顎関節症が問題になりますが、程度により種類があり対応法が異なります。
- 筋肉(咬筋・側頭筋など)の「使いすぎ」が原因の顎関節症です。咬筋は頬、側頭筋はこめかみに痛みを生じるので、こめかみの痛みから「頭痛」と訴える患者さんもいます。これは、筋マッサージやあごの安静で治療します。
- 無理に口を開けすぎたり、固いものを食べたり、歯ぎしりや食いしばりで関節靭帯の異常を生じます。あくびは控える、固いものは避ける、食事は小さくカットしてあまり大きく口を開けないでいいようにするなどします。
- 上あごの骨と下あごの骨の間に存在する、クッションのような役割をする関節円盤の位置がずれてしまっているため、口を開けると「カクカク」「ポキポキ」といった「関節雑音」を伴います。「開口障害」が出現すると専門的な治療が必要なことがありです。
- 下顎骨の関節突起の変形の場合あごのレントゲンを撮影して、マウスピース治療や開口訓練を行ないます。
咀嚼筋は毎日使い痛んでいる可能性があるので、顎関節の変化程度が進行していても筋肉の症状が混じっていることは十分考えられます。従ってどんな進行度でも筋のマッサージや鍼は試してみる必要はあると思います。
頭痛や顔に愁訴がある方は当院をお訪ねください。
つくば市 腰痛・痛み マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回は筋膜のつながりと頭部との関係について説明します。