
筋力強化の効果
- 歩行、階段の昇降、荷物の持ち上げなどの日常生活の動作や運動パーフォーマンスを向上させるために重要です。
- 筋力トレーニングは骨密度を増加させる効果があり、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
- 筋力増強によって基礎代謝率が向上し、安静時でもより多くのカロリーを消費できるようになります。
- 背骨を正しい位置に保ち、腰痛や姿勢の悪化を防ぐことができます。
- 自己評価や自信を向上させ、ストレスを軽減する助けになります。
廃用性筋委縮
筋肉は使わないと筋力や持久力が低下します。廃用性筋委縮における筋容積の減少は筋線維の数が減少するのではなく個々の筋線維が細くなります。その筋が持っている最大筋力の20~30%を使うことで維持できるといわれています。
サルコペニア(Sarcopenia、図1)
ギリシャ語でサルコは筋肉、ぺニア「減少・消失」を意味する造語です。筋肉量減少と筋力低下を認める状態、あるいは筋肉量減少と身体機能低下を認める状態としています。

フレイル(fraily、図2)
frailyは虚弱なという英語で、日本老年医学会では「病気と健康の中間的な状態」と提言しています。米国老年医学会では「移動能力の低下、視力の低下、体重の減少、疲労感の自覚、活動レベルの低下のうち3つが基準値を下回ればこの段階」と評価するとしています。

フレイルを予防するには以下が有効です。
- タンパク質、ビタミン、ミネラルを含む食事を摂取する。
- ストレッチングや運動を定期的に行う。
- 身体の活動量や認知機能を定期的に確認する。
- 感染を予防(ワクチン接種を含む)する。
- 手術後は栄養やリハビリなどの適切なケアを受ける。
- 内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談する。
ストレッチや運動をするとき痛みがあると力が入りません。まず痛みをとってあげてから運動等をする必要があります。痛みや違和感で運動がしにくい人は当院をお尋ね下さい。
つくば市 腰痛・痛み マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回はサルコペニアやフレイルと関係のあるロコモーティブシンドローム、リラクゼーション、筋トレと認知症、糖尿病と運動について紹介します。