今までのことをまとめると、腰痛にならないようにするには次のようなことに気をつけましょう。
① 持つものや人になるべく近づく、あるいは自分のほうに引き寄せる。
② 膝を十分に曲げる、腰を十分に落とす
③ 腹筋に力を入れ腰を入れる(骨盤後傾)
④ 手首や肘を伸ばし手の力でなく体重の移動で動かす
⑤ 背筋、膝の屈筋、股関節屈筋のストレッチ
⑥ 腹筋、大殿筋(おしりの筋肉)、大腿四頭筋の強化
次に腰を痛めないで、しかも力をあまり使わないで済む楽な介助の方法(1)を紹介します。
介助法(1)
人を自分の近くまで引き寄せる方法
相手が遠くにいる場合は自分が近づくかあるいは引き寄せるかして、なるべく体の近くに寄せます。
その際膝を曲げ腹筋に力を入れ、腰を入れます。腕や肩を壊さないようにするには、腕で引き寄せないように肘を伸ばしたまま、体重を後ろに動かします。
そうするとほとんど力が要りません。
人をベッドの端に起こす方法
腰を十分に落とし、左手を背中や首に回し、右手は膝の外側に当て、回転させるようにして起こしていきます。ちょうど相撲の下手投げのようになります。
この方法は太極拳の動きのように介助にほとんど力が要りません。
すると不思議なことに介助されるほうも力が要らないのです。作用反作用の法則で作用の力が少ないと反作用の力も少なくなります
家でご家族の介護をされて、腰痛予防のための介助の方法を詳しくお知りになりたい方は当院をお尋ね下さい。
つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回はベッドから人を立ち上がせる楽な方法と、下から物を持ち上げる方法を紹介します。