膝の痛み③膝の前面の痛みに対する対処法、正座は膝に悪い?

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膝の前面の痛みに対する対処法

① 大腿四頭筋をストレッチする

膝の前面の痛みに対する対処法-大腿四頭筋のストレッチ
図1. 大腿四頭筋のストレッチ

足の先のほうをつかみ膝を曲げ膝を後ろに引きます。
立ってできない人は右の写真のように行います。

② 圧痛部をマッサージする、温める

③ 姿勢をよくし骨盤を軽く前傾した姿勢を心がける

膝がやや曲がったりO脚があったりすると、正常な膝に比べ膝の負担が大きくなります。脊柱が自然なS字になるようにすると、骨盤はやや前傾し膝が伸びO脚が修正される方向に向かいます。

④ 正座をする

痛みのため正座ができないこともあります。

正座は膝に悪いのでしょうか?

図2. 正座

■ 昔の人は正座することが多かったので変形性膝関節症が多かった?

  • そんなことはなく最近の方が膝の痛い人が多い。
  • 本来膝関節は0°から155°まで動かせる。
  • しかし椅子での生活が定着し、様式便座が普及し膝を0°から90°位までしか動かさない。
  • 昔の日本式の生活は畳に座りちゃぶ台で食事をしていた。その結果
    • 1日に何度も立ちしゃがみを繰り返していた。
    • その結果大腿四頭筋が鍛えられ、また正座によってストレッチされていた。
    • また膝を伸ばす-深く曲げることを繰り返すことにより、関節の循環を良くし関節の栄養状態を良くした。

軟骨の変性と痛みは相関しないのです。なぜなら軟骨には神経が来ていないからです。軟骨がすり減ったために生じるといわれる膝の痛みは、骨の微細骨折と考えられます。

膝蓋軟骨軟化症は成長期の使いすぎと言われていますが、生活の欧米化で正座しないことで大腿四頭筋がストレッチされないため、この筋肉が短くなっており、その結果膝のお皿が大腿骨に押し付けられ膝関節に圧迫力が強く働くことが大きく原因していると思われます。

■ 膝に痛みがある人の正座の方法

膝に痛みがある人の正座の方法として風呂で行うと膝の痛みが少ない状態で膝を曲げることができます。また正座用椅子を使う方法があります。

膝の前面の痛みに対する対処法-大腿四頭筋のストレッチ2
図3. 正座して上体を後ろに倒し大腿四頭筋をストレッチする

正座をするときの注意点として

  • うさぎ飛び、フルスクワットの繰り返しは膝の半月板を痛めます。
  • 関節の変形が強い人、正座した後で痛みが増強する人は無理にしない方が良いと思います。

膝のお皿の上や下が痛く腫れており、なかなか痛みや腫れが取れない人は当院をお訪ねください。

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