XO脚とは?
医学用語ではありません。足をそろえて立ったときに太ももと膝はくっつくけれど、ふくらはぎの間に隙間があるタイプをXO脚といいます。大腿部が内側にねじれ(内旋)膝のお皿が真正面を向かずやや内側を向いています。また両足のすねの骨(脛骨)が外側に変形している可能性があり、このような場合は矯正効果は薄いでしょう。
習慣によるXO脚の原因
習慣によるXO脚の原因として以下の理由が考えられます。
① 足に合わない靴を履いている
そのために外反母趾や偏平足になり足の形が崩れてしまうことが、原因となる場合があります。足関節の角度が悪いと下腿の上が外側に倒れがちになります。足関節の角度は、立ってもらい後ろからアキレス腱を観察します。よい角度の足関節はアキレス腱がまっすぐになっています。アキレス腱が曲がっていると地面からの力が有効に推進力にならず、パーフォーマンスが落ちるだけでなく、故障が多くなります。一流のスポーツ選手はアキレス腱がまっすぐです。
② 下半身の筋肉量の低下
お尻の筋肉が弱いと代わりに太ももの筋を使い始めます。太ももの筋も弱ってくると太ももを内側にねじる動きが起きてきます。
③ 姿勢が悪い
足を組んで椅子に座ったり、横座り(女座り)を長いことしている習慣があると、もちろん背骨にゆがみが出てきますが下半身の筋肉にもゆがみが出てきます。前回のブログに書いたように左右対称に座ることが大切です。
④ 歩き方に問題がある
偏った歩き方を長年続けていると偏った脚の形になってしまう危険があります。
XO脚の予防・改善法
① 正しい座り方、歩き方をする。
足の趾を開き足の親趾(拇趾)と人差し趾のほうに体重が移動するように歩く。足の指を開くには5本指のソックスを履くのもよいでしょう。
② エクササイズ
色々な体操があります。詳しい方法は省略しますが、その一部を紹介します。
長坐位でタオルを膝に挟み腹筋に力を入れながら膝の屈伸。膝にタオルを挟むことで、お皿を真上を向かせます。その結果大腿部が内側にねじれない状態で、膝の屈伸を行うことができます。
一般的なO脚も、XO脚も股関節の動きが偏っている傾向があります。その偏りを調べて矯正する必要があります。そのため股関節内旋筋、外旋筋、お尻周りの筋肉の偏りを調べ、矯正・ストレッチ・強化してゆきます
③ 靴のインソールを工夫する
インソールも必要な部分を盛って足裏を下から支える方法や、重心の移動を誘導したい方向に足裏の感覚で誘導する方法などがあります。
脚の形が悪く、お悩みの方は当院をお訪ねください。
つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回はO脚の修正法が書かれている成書を紹介します。