肩こり③肩上部のコリに関係する筋

新潟村上市の高坪山に咲く水芭蕉

肩上部とは、いわゆる肩こりの際にイメージされる部位のことです。この部位に関係するのは以下の筋肉です。

上部僧帽筋(じょうぶそうぼうきん)

肩に張っている筋です(図1)。
後頚部の痛みにも関連しますが、肩こりの代表的な筋肉です。

図1.僧帽筋(上中下線維)
出典:小林紘二『筋性疼痛症候の臨床観察上巻』 MT-MSP勉強会 2017

肩甲挙筋(けんこうきょきん)

場所を図2に示します。
肩甲骨の内側の上の角(上角)から出て上部僧帽筋の下を通り頸の横についています。

上部僧帽筋とともに肩と上肢を重力に逆らっていつも持ち上げていなければならないため、常に緊張しやすく肩こりが頻発する筋です。

図2.肩甲挙筋
出典:河上敬介、小林邦彦編『骨格筋の形と触察法』 大峰閣 1998

棘上筋(きょくじょうきん)

五十肩に関係する筋で、肩甲骨の肩甲棘の上のくぼみに入っています(図3)。
その上を上部僧帽筋がかぶさっているため直接触りにくい筋です。

図3.棘上筋
出典:河上敬介、小林邦彦編『骨格筋の形と触察法』 大峰閣 1998

上部僧帽筋の上から押すと奥の方に痛みが出ればこの筋のコリを疑います。あるいは写真1のようにすると、コリがあれば引っ張られる感じが出ます。腕を横から上に挙げたとき、肩関節に詰まるような感じがあれば、この筋のコリを疑います。

写真1.棘上筋のストレッチ


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つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法

みどりの鍼灸院

次回は肩甲骨の間のコリについて説明します。

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