前かがみ、中腰
下の図の左は重たいものを下から持ち上げる動作です。
自分の上体と、荷物を持ち上げるために、背筋が強く働きます。
背筋は脊柱を圧縮する方向に働きます。
一方、腹筋はこの姿勢では緩むため腹圧が弱くなります。
腹圧が弱いと重力と体重により椎骨や椎間板は強く圧縮されます。
腹圧は高いと脊柱を引き離す方向に力が働きます。
この両方の作用により脊柱は圧縮され、背筋は強く収縮しなければならず、
脊柱と背筋に負担がかかります(>_<)
負担を軽くするには
では背筋の負担を軽くするにはどうしたらいいでしょうか。
右の図の左側は、荷物を体から遠いところに置き、膝を伸ばしたままで持ち上げる図で、腰の支点から荷物までの距離、及び腰の支点から上体の重みの中心点迄の距離が長くなります。
⇒そのため腰の支点周りに働くモーメント(回転力)が大きくなってしまいます。
つまり腰に負担が強くかかってしまいます(´;ω;`)ウゥゥ
それをさけるにはどうしたらいいでしょうか?
荷物を体に近づけ腰を下ろすと、上体を深く曲げる必要がなくなり、腰の支点から荷物までの距離と上体の中心までの距離が短くなります。
⇒その結果腰の支点周りのモーメントが少なくなり、より少ない背筋力で持ち上げることができます。
また持ち上げる際に腹筋に力を入れることで脊柱への圧縮力も少なくなります。
同時に膝を曲げることで骨盤が回転し腰椎の反りが少なくなり、背筋が痛みを出しにくくなります(〃艸〃)ムフッ
結論
「物や人を持ち上げるときは体を近づけ、膝を十分曲げましょう!」
腰痛になりにくい体の構えの理由を詳しくお知りになりたい方は当院をお尋ね下さい。
つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法
みどりの鍼灸院
次回は大相撲の力士が巨体にかかわらず腰痛が少ない理由を説明します。