女性の腰痛にはどんな原因がある?どんなストレッチが有効?

春浅い庭の水場に来たキジバト

女性の腰痛にはどんな原因がある?

男性に比べ女性の一般的な特徴は、筋骨格系が弱く外力に耐えにくいことがあります。

ハイヒール

またハイヒールを履いた場合、姿勢を保つため過度に腰椎が反り(前弯)、背筋が短縮し後方の椎間関節(脊柱の上下の椎骨をつなぐ関節)の圧迫が生じ、椎間板内圧が上昇しやすくなります。また背筋にも痛みも出やすくなります。

三角の台の上に乗りハイヒールを履いた状態を想定した姿勢
写真1.三角の台の上に乗りハイヒールを履いた状態を想定した姿勢

長時間のデスクワーク

女性の仕事は一般的に長時間のデスクワークが多く、長時間座っていることで筋肉の循環不全が生じやすくなります。

家事

加えて主婦がすることが多い洗い物や掃除などの家事で前屈み姿勢になりがちです。

妊娠

妊娠時の女性の立位姿勢
写真2.妊娠時の女性の立位姿勢

女性が妊娠した場合、おなかに胎児が入るため腰椎の前彎が生じたり、妊娠中から生理的に靭帯が緩んだりします。 

どんなストレッチが有効?

これらに対する対策としてハイヒールをよく履く人は、アキレス腱や腸腰筋、背筋のストレッチをし、腰が反りすぎないように腹筋を強化します。

※ただし妊婦の方は特別なやり方が必要ですので、以下の方法は妊婦以外の方が対象です。

腸腰筋のストレッチ

あおむけになり片方の膝を深く曲げ両手で胸に引き寄せ、もう一方の足を伸ばして股関節を伸ばす(膝をベッド方向に下げる)ようにします。

写真3.腸腰筋のストレッチ 出典:John Gibbons(2017)『強める殿筋』 医道の日本社

腸腰筋のストレッチの詳しいやり方についてはこちらの記事をご覧ください。

背筋のストレッチ

椅子に座り両膝を開いて、息を吐きながらその間に顔をうずめるようにします。

背筋のストレッチ
写真4.背筋のストレッチ

背筋のストレッチの詳しいやり方についてはこちらの記事をご覧ください。


妊婦の方は「猫のポーズ」や「腰まわし」などで背筋をストレッチすれば少し楽になります。

その他気をつけた方が良いこと

座業が多い人は時々休憩を取り歩いたり、腰を回したりするといいでしょう。

また主婦業の人はシンクの高さを調節したり、掃除の際に前かがみにならないような工夫をしたりするとよいでしょう。


ご自分でやっても、痛みが取れない場合、あるいは工夫しなくても座っている時の痛みをなくしたい方は当院をお尋ねください。

つくば市 慢性腰痛・痛み専門 マッサージ・はり・運動療法

みどりの鍼灸院


次回は長く立つ・歩く、腰をそるとなぜ腰が痛くなるのかについて説明します。

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