
股関節周辺の痛みが出やすい部位は、腸腰筋、大殿筋、中殿筋、小殿筋が今までの経験では多いと思います。
1.腸腰筋ストレッチ
腸腰筋は大腰筋と腸骨筋よりなり、膝を挙げる筋です。座っている生活が長いとこの筋が他動的に押し縮められた状態になります。筋肉は他動的に縮められても収縮を起こすといわれており、座った生活が長いとこの筋の状態が悪くなり、硬結(コリ)が生じ、短縮してきます。また股関節を深く曲げると鼠径部のところに痛みが出ることがあります。これは主に短縮痛といわれ、腸腰筋の状態が悪いときに他動的に押し縮められると耐えがたい嫌な痛みが出ます。同時に反対の動きをする大殿筋(拮抗筋)が相反神経支配の理由で弱化してきます。股関節を使って体を前に進める歩き方ができなくなり、高齢者のようなちょこちょこ歩きになってしまいます。
腸腰筋のストレッチは図1ですが、大腰筋の場合は下肢をもう少し外側に開きます。
出典:鈴木重行編「IDストレッチング」、三輪書店、2006 図1.腸腰筋ストレッチ
2.大殿筋ストレッチ
大殿筋は座る生活が長いと体重でいつも押しつぶされている状態になり、血流が悪くなってくると同時に筋力低下も生じ、その結果痛みが出てくると考えられます。筆者の研究によると腰痛を訴える人の半分は大殿筋の痛みです。
大殿筋のストレッチは膝を胸のほうに近づけおへそよりやや反対側のほうに曲げます(図2)。中殿筋は膝の位置が大殿筋の時より外側に曲げます(図3)。
出典:鈴木重行編「IDストレッチング」、三輪書店、2006 図2.大殿筋ストレッチ
3.中殿筋のストレッチ
中殿筋は大殿筋ほど頻度は高くはないのですが、痛みがでることがある筋です。座る生活が長いと腸腰筋とともに中殿筋の一部も押し縮められます。それが原因かと思われます。
出典:鈴木重行編「IDストレッチング」、三輪書店、2006 図3.中殿筋ストレッチ
股関節周辺やお尻の痛みにお悩みの方は当院をお訪ねください。



