股関節の解剖(1)

佐渡 大野亀のトビシマカンゾウ群落

1.股関節の骨


骨盤は腸骨、坐骨、恥骨が結合したものです。股関節は骨盤と大腿骨を結ぶ関節です(図1)。骨盤側の受け口は深い球状なっており(図2)、そこに入る大腿骨の部分は丸いので球関節に分類されます。

図1.股関節周辺の骨
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956
図2.骨盤側の受け口
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956

股関節は体重を支えますので簡単に外れないように深くなっており、球状であるため前後、左右、回旋ができます。しかし股関節は日常生活では歩く、座る、足を少し開く、後ろを振り向くなど、肩関節程大きく動かす必要はありません。そのため股関節は特に高齢者では動きが悪くなりがちですが、スポーツでは股関節の動きが良いことがパーフォーマンスやけがの予防につながります。

2.股関節付近の靭帯、血管、神経

股関節の靭帯は、体重を支持するため肩関節に比べより強固です。股関節の主な靭帯について、鼠経靭帯は腸骨と恥骨の間に張り、その下を腸腰筋、大腿動静脈、大腿神経が通ります。恥骨大腿靭帯、腸骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯で寛骨と大腿骨を強固に結合します。

大腿骨頭靭帯は骨頭から寛骨につき骨頭に血管を導入します。

3.股関節に関係した筋肉(図3、4、5、6)

図3.股関節前面の筋
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956
図4.股関節後面の筋
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956

腸骨筋:腸骨から起こり大腿骨につく。大腿骨を外側に動かす(図3)。

大腰筋:主に腰椎の横から起こり大腿骨につく。股関節を屈曲する。

大殿筋:腸骨の後ろの上、仙骨、胸腰筋膜から起こり大腿骨につく。股関節を伸展する(図4)。

図5.ハムストリングス
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956

中殿筋:腸骨の外側や殿筋膜から起こり、大腿骨につく。股関節を外転する。

半腱様筋、半膜様筋:内側ハムストリングスといい、坐骨結節から起こり、下腿内側につき膝を曲げる(図5)。

大腿二頭筋:外側ハムストリングスと言い、坐骨結節から起こり腓骨と下腿筋膜につく。膝を曲げる(図5)。

股関節外旋筋群:小殿筋、梨状筋、内閉鎖筋、双子筋、大腿方形筋、外閉鎖筋(図6)。小殿筋は股関節外転筋でもあります。

股関節内旋筋群:半腱様筋、半膜様筋、恥骨筋、薄筋

図6.股関節外旋筋群
出典:金子丑之助著「日本人体解剖学」、南山堂、1956

股関節付近に痛みがあったり、硬かったりする人はお訪ねください。

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次回は股関節の動きをよくする方法について説明します。

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